産総研とQuEra社、量子コンピュータの商用利用に向けて協力関係を強化する覚書を締結

2024年10月25日 - マサチューセッツ州ボストン - 中性原子量子コンピューティングのリーダーであるQuEra Computingは本日、9月6日に独立行政法人産業技術総合研究所（以下、産総研）と、量子技術の発展と産業化に向けた協力関係を強化するための覚書（MOU）を締結したと発表した。この契約は、2024年4月に締結された契約に基づくもので、QuEraは産総研のエヌビディア製スーパーコンピュータ「ABCI-Q」と併設する形で、最先端の量子コンピュータを日本に納入します。

この新しい共同研究の一環として、QuEraはクラウドベースのプラットフォームを構築・運用し、研究者、共同研究者、外部ユーザーに量子コンピューターへのリモートアクセスを提供する。このプラットフォームは、ABCI-Qスーパーコンピュータを含む産総研のハイパフォーマンス・コンピューティング（HPC）インフラとシームレスに統合される。

本共同研究では、G-QuAT（Global Research and Development Center for Business by Quantum-AI Technology）の機能であるABCI-Qと、QuEra Computing社の中性原子量子コンピュータとのハイブリッド環境の開発を推進する。さらに、次世代中性原子量子コンピュータのハードウェア開発に必要な光学材料や部品の適用性を検証する。この取り組みは、量子コンピュータのスケールアップと性能向上だけでなく、将来のサプライチェーンを強化するためのプロセスの標準化を目指している。

量子技術の産業化への需要が高まり続ける中、両機関の協力強化は新たな技術の進歩や市場の創造につながると期待されている。

QuEraについて

QuEra Computing社は、量子コンピューティングモダリティとして有望視されている中性原子を用いた量子コンピュータの開発と製品化におけるリーダー企業です。ボストンを拠点とし、ハーバード大学とマサチューセッツ工科大学（MIT）の先駆的な研究を基盤に、QuEraは世界最大のパブリックアクセス可能な量子コンピュータを運営しています。QuEraは、古典的な難問に取り組むための有用でスケーラブルかつ耐障害性の高い量子コンピュータを開発し、量子分野で選ばれるパートナーとなっている。簡単に言えば、QuEraは量子への最良の方法なのです。詳細については、 quera.comをご覧いただくか、 Xまたは LinkedInでフォローしてください。

産総研について

産業技術総合研究所（産総研）は、東京に本部を置く日本最大級の公的研究機関である。産業技術総合研究所は、革新的な技術シーズと商業的応用の架け橋となり、産業と社会の福祉を向上させることに専念している。

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